和室の天井や聚楽壁にカビ…こすると崩れる?🏯|仙台の和室で天井板・土壁・砂壁のカビを広げない対処法
2026/10/13
仙台の和室で、天井や塗り壁のカビにお困りの方へ
天井板・聚楽壁・砂壁のカビを広げずに、原因から見直すための基礎知識
こんにちは😊 東北地方のカビトラブルを解決する MIST工法®カビバスターズ仙台です!施工・現場リーダーの稲垣です。
「和室の天井の板に、黒っぽいシミのようなカビが広がってきた」「聚楽壁に点々とカビが出たので、ブラシでこすったら壁がボロボロと崩れてしまった」「普段使わない客間の砂壁が、いつの間にか緑っぽく変色していた」。仙台市や宮城県内の、築年数のたった戸建て住宅にお住まいの方から、こうした和室のカビのご相談をいただくことがあります。
和室の天井や塗り壁は、洋室のビニールクロスと比べて湿気を吸いやすく、一度カビが出ると表面を拭くだけでは落としにくい素材です。特に聚楽壁や砂壁、繊維壁といった塗り壁は、こすると表面が崩れて、カビの胞子や壁材の粉が部屋に広がってしまうことがあります。
冬に向けて、客間や仏間の和室を久しぶりに使うご家庭も増える時期です。この記事では、和室の天井や聚楽壁にカビが出やすい理由、天井のシミが雨漏りなのか結露なのかの見分け方、塗り壁のカビで失敗しやすいポイント、ご家庭でできる応急処置、そして調査で確かめることまでを、現場の目線でお伝えします。
和室は、日本の気候に合わせて湿気とうまく付き合うためにつくられてきた部屋です。その良さを生かしながら、カビを広げずに守るための考え方を、順番に確認していきましょう。
第1章|和室の天井や聚楽壁にカビが出やすい理由
天井板・塗り壁が湿気を吸いやすく、乾きにくい構造
和室は、洋室と比べてカビが出やすい条件がそろいやすい部屋です。その理由は、使われている素材と、部屋の使われ方にあります。
まず素材です。和室の天井には、杉などの天然木の板や、木目を印刷した化粧合板の天井板が使われていることが多く、壁には聚楽壁や砂壁、繊維壁、漆喰などの塗り壁が使われています。これらの素材は、湿気を吸ったり吐いたりする「調湿性」があり、本来は室内の湿度をやわらげてくれる素材です。
ただし、調湿性がある素材は、湿気を吐き出す機会がないと、吸った湿気をため込んだままになります。塗り壁のメーカーや左官の専門家も、塗り壁は湿気を吸うだけでなく「放出」できることが大切で、そのためには換気が欠かせないと解説しています。漆喰は強いアルカリ性でカビに強い素材ですが、聚楽壁などの土壁や砂壁、珪藻土は中性に近く、素材そのものにはカビを抑える働きがあまりありません。
次に、部屋の使われ方です。和室は客間や仏間として使われることが多く、普段は襖や障子を閉め切ったままというご家庭も少なくありません。人の出入りが少ない部屋は空気が動かず、暖房もあまり使わないため、ほかの部屋より温度が低くなりがちです。温度が低い部屋では湿度が上がりやすく、天井や壁の表面に湿気が集まります。
さらに、和室の天井の上は、屋根裏や2階の床下につながっています。屋根裏の断熱や換気が不十分だと、冬に天井裏で結露が起きたり、屋根からのわずかな雨水が天井板に伝わったりして、天井の表面にシミやカビとなって現れることがあります。
仙台の住まいでは、冬の寒さと、梅雨から秋にかけての湿気の両方が和室の天井や壁に影響します。「使っていないから汚れない」のではなく、「使っていないからこそ湿気がこもる」と考えることが、和室のカビ対策の出発点です。
また、和室には押入れや床の間、仏壇を置くスペースなど、奥行きがあって空気が動きにくい場所が多くあります。押入れの中の湿気が天井裏や隣の壁に伝わり、押入れに面した壁の上部や天井の隅からカビが出てくることもあります。天井や壁のカビを見つけたときは、その周りにある押入れや家具の裏も一緒に確かめるようにしましょう。
築30年以上の住宅では、建てられた当時の断熱材が薄かったり、天井裏に断熱材が入っていない部分があったりすることも珍しくありません。こうした住宅では、冬に天井の表面温度が下がりやすく、室内の湿気が天井で結露しやすくなります。
第2章|天井のシミやカビは「上から」か「室内から」か
雨漏り・屋根裏の結露・室内の湿気、原因の見分け方
和室の天井にカビやシミが出たとき、まず確かめたいのが、その原因が「天井の上から来ているのか」「室内側から来ているのか」という点です。原因によって、対策の順番がまったく変わるからです。
【天井の上から来ている場合】
✔ シミが輪じみのように広がり、縁が茶色っぽくなっている
✔ 雨が降った後や、台風の後にシミが濃くなる
✔ 冬の終わりや雪解けの時期にシミが広がる
✔ 天井板が波打っている、たわんでいる
このような場合は、屋根や外壁からの雨漏り、屋根裏での結露、積雪地域ではすが漏れなどが疑われます。天井の表面のカビだけを落としても、上からの水分が止まらなければ、再び同じ場所にシミとカビが出てきます。
【室内側から来ている場合】
✔ 天井の隅や、外壁に面した側に沿って点々とカビが出ている
✔ シミの輪郭がはっきりせず、黒い点が散らばっている
✔ 冬場、部屋の窓や壁にも結露が多い
✔ 部屋で石油ストーブや加湿器を使っている
この場合は、室内の湿気が冷えた天井や壁の表面で結露し、カビが育っている可能性があります。暖房で温められた湿った空気は上にたまりやすく、特に外気に近い天井の隅や、断熱材が薄い部分で結露が起きやすくなります。
ただし、実際の住まいでは両方の原因が重なっていることも少なくありません。たとえば、屋根裏の換気が不足して天井裏が湿っているところに、室内の湿気も加わって天井板のカビが広がる、というケースです。
見た目だけで原因を決めつけず、天井裏の状態を確かめることが大切です。天井板の含水率を測ったり、点検口や照明器具の取り付け部分からファイバースコープを入れて天井裏を確認したりすることで、原因がどこにあるのかを判断しやすくなります。
なお、天井のシミが雨漏りによるものかどうかは、天気との関係を記録しておくと判断しやすくなります。「雨の翌日にシミが濃くなった」「晴れが続くとシミの色が薄くなる」「冬の朝だけ天井の隅が湿っている」といった変化をメモしておくだけでも、調査のときの大切な手がかりになります。
また、2階建ての住宅で1階の和室の天井にシミが出ている場合は、2階の浴室やトイレ、洗面所などからの水漏れが原因になっていることもあります。和室の真上にどのような部屋があるかも、あわせて確認しておきましょう。
第3章|聚楽壁・砂壁・繊維壁のカビは、こすると崩れて広がる
塗り壁の素材ごとの特徴と、カビ取りで失敗しやすい点
和室の塗り壁のカビで、現場で一番多い失敗が「こすって落とそうとして、壁を崩してしまった」というケースです。塗り壁は素材によって性質が違うため、まずはご自宅の壁の種類を知っておきましょう。
【聚楽壁】
京都の聚楽第の跡地周辺で採れた土を使ったのが始まりとされる、落ち着いた色合いの土壁です。現在は、聚楽風に仕上げた塗り壁材も多く使われています。表面はざらっとしていて、指でこすると砂や土の粒が落ちることがあります。水分を吸いやすく、ブラシでこすると表面が削れて、下地が見えてしまうこともあります。
【砂壁】
色の付いた砂を糊で固めた塗り壁です。表面がもろく、触るだけで砂がぽろぽろと落ちることがあります。水や薬剤をかけると糊がゆるみ、はがれやすくなるのが特徴です。
【繊維壁】
紙やパルプ、綿などの繊維を糊で固めた塗り壁です。昭和の住宅によく使われていました。繊維と糊はカビの栄養になりやすく、湿気を吸うとカビが広がりやすい素材です。
【漆喰】
消石灰を主な原料とした塗り壁で、強いアルカリ性のため、ほかの塗り壁と比べてカビに強い素材です。ただし、表面に汚れがたまったり、湿った状態が続いたりすると、漆喰でもカビが出ることがあります。
これらの塗り壁のカビに対して、よく行われてしまうのが次のような対処です。
✔ ブラシやスポンジでこすって、カビを削り落とす
✔ 塩素系のカビ取り剤を直接スプレーする
✔ 水拭きで何度も拭く
塗り壁は表面がもろいため、こすると壁材ごと削れてしまいます。塩素系のカビ取り剤は、壁の色が抜けてまだらになったり、糊がゆるんで壁がはがれたりする原因になります。水拭きは、壁に水分を与えてしまい、かえってカビを育てることになりかねません。
カビバスターズのMIST工法®は、素材を「削らない・擦らない」ことを基本にしたカビ除去の方法です。デリケートな和室の天井板や塗り壁のカビこそ、素材を傷めない方法を選ぶことが大切です。
ご自宅の壁がどの種類かわからない場合は、目立たない場所を指で軽くなでてみて、砂や粉が落ちるかどうかを確かめてみてください。粉や粒がぽろぽろ落ちる場合は、聚楽壁や砂壁、繊維壁などのデリケートな塗り壁の可能性が高いため、カビ取りの際には特に注意が必要です。築年数が古い住宅では、何度か塗り替えられていて、表面と下地で素材が違うこともあります。
第4章|自分でできる応急処置と、やってはいけないこと
胞子を広げない、壁を傷めないための手順
和室の天井や塗り壁にカビを見つけたとき、すぐに業者に依頼できない場合でも、ご家庭でできることがあります。ポイントは「カビを広げないこと」と「これ以上湿気を与えないこと」です。
【応急処置の手順】
① 窓を開けて換気し、マスクと使い捨て手袋を着ける
② カビの部分には触らず、まずは部屋全体の湿気を下げる(除湿機やエアコンの除湿運転を使う)
③ 天井板や漆喰など、表面が固い素材の小さなカビは、消毒用エタノールを含ませた布で軽く押さえるように拭く
④ 塗り壁(聚楽壁・砂壁・繊維壁)のカビは、無理に拭かず、掃除機を少し離して表面の胞子を吸う程度にとどめる
⑤ カビの出ている範囲と日付をスマートフォンで撮影し、記録しておく
特に大切なのが⑤の記録です。カビがどのくらいの速さで広がっているのか、雨の後に変化があるのかといった情報は、原因を調べるときにとても役に立ちます。
【やってはいけないこと】
✔ 塗り壁をブラシやメラミンスポンジでこする
✔ 塩素系のカビ取り剤を天井や壁に直接スプレーする
✔ カビを隠すために、上から壁紙を貼ったり塗料を塗ったりする
✔ 天井のシミを放置したまま、室内のカビだけを繰り返し拭く
カビの上から壁紙を貼ったり塗装したりすると、一時的には見えなくなりますが、下地でカビが育ち続け、数か月後に表面に浮き出てくることがあります。また、天井のシミが雨漏りによるものだった場合、放置すると天井板の傷みや、天井裏の木材の劣化につながります。
また、エタノールは引火しやすいため、ストーブなど火の気の近くでは使わないようにしましょう。応急処置は、あくまで「広げないため」の対処です。天井一面や壁一面にカビが広がっている場合や、シミが大きくなっている場合は、早めに専門の業者へ相談することをおすすめします。
応急処置をしたあとは、1〜2週間ほど様子を見て、カビが広がっていないか、新しいシミが出ていないかを確かめましょう。撮影しておいた写真と見比べると、変化に気づきやすくなります。変化がない場合でも、冬の結露の時期や梅雨の時期に再び出てくることがあるため、季節の変わり目には天井と壁を見直す習慣をつけておくと安心です。
第5章|調査で確かめること|含水率・ファイバースコープ・落下菌検査
天井裏と壁の内側を、数値と映像で確認する流れ
和室の天井や塗り壁のカビを確実に解決するためには、見えている表面だけでなく、その裏側で何が起きているのかを確かめることが欠かせません。カビバスターズ仙台では、次のような流れで調査を行っています。
【① 聞き取りと目視確認】
いつごろからカビやシミが出ているのか、雨や季節で変化があるか、部屋をどのように使っているかをお伺いします。あわせて、天井・壁・窓まわり・押入れなど、和室全体の状態を確認します。
【② 含水率の測定】
天井板や柱、塗り壁の含水率を測定器で測ります。見た目では乾いているように見えても、数値で測るとほかの場所より明らかに湿っている部分が見つかることがあります。湿っている範囲がわかれば、水分がどこから来ているのかを絞り込めます。
【③ ファイバースコープでの天井裏・壁内の確認】
点検口や照明器具の取り付け部分など、既存の開口部からファイバースコープを入れて、天井裏の木材や断熱材、雨染みの跡などを確認します。天井を大きくはがさずに内部の様子を見られるため、原因の特定に役立ちます。
【④ 真菌検査】
一般社団法人微生物対策協会と連携し、落下菌検査や浮遊菌検査で室内にどのようなカビがどのくらい存在しているのかを確かめます。施工の前後で比較することで、対策の効果を数値で確認することもできます。
【⑤ 原因と対策のご提案】
調査の結果をもとに、雨漏りの修理や屋根裏の換気改善が必要なのか、室内の湿気対策が中心なのかを整理し、カビ除去の範囲と方法をご提案します。屋根や外壁の修理が必要な場合は、修理を優先し、乾燥を確かめてからカビ除去に進むのが正しい順番です。
調査の目的は、「どこまでカビが広がっているか」と「なぜカビが育ったのか」を明らかにすることです。この2つがわかれば、必要以上に天井や壁をはがすことなく、住まいに合った対策を選ぶことができます。
調査の結果は、写真や測定値をまとめた報告書としてお渡ししています。雨漏りの修理を別の業者に依頼する場合や、ご家族と対策を相談する場合にも、数値と写真があると状況を正確に伝えやすくなります。
「カビを取ってほしい」というご相談でも、調べてみると屋根や外壁の不具合が見つかることがあります。原因をはっきりさせてから対策に進むことで、同じカビを何度も繰り返すことを防ぎ、結果的に住まいへの負担も抑えることにつながります。
第6章|よくある質問|和室の天井・塗り壁のカビの疑問にお答えします
張り替え・塗り替えの判断や、カビを見つけた後の過ごし方など
Q1.聚楽壁のカビは、塗り替えないと直りませんか?
A.カビが表面にとどまっている場合は、壁を傷めない方法でカビを除去し、湿気の原因を見直すことで、塗り替えずに済むこともあります。ただし、壁材が傷んで崩れている場合や、下地までカビが入り込んでいる場合は、塗り替えが必要になることもあります。
Q2.天井板のカビは、板を張り替えるしかないのでしょうか?
A.天井板が雨水で傷んでたわんでいる場合は張り替えが必要なこともありますが、表面のカビであれば、張り替えずに除去できるケースも多くあります。まずは天井裏の状態を確かめてから判断しましょう。
Q3.和室を使っていない間は、どうすればカビを防げますか?
A.晴れた日に襖や障子、窓を開けて風を通す、押入れの戸を少し開けておく、湿度計を置いて湿度を確かめる、といった工夫が効果的です。家具を壁から少し離しておくことも大切です。
Q4.漆喰の壁なのにカビが出ました。なぜですか?
A.漆喰はカビに強い素材ですが、表面に汚れがたまったり、結露で湿った状態が続いたりすると、カビが出ることがあります。カビが出た場合は、湿気の原因を見直すことが大切です。
Q5.畳にもカビが出ています。一緒に相談できますか?
A.はい、ご相談いただけます。天井や壁と畳の両方にカビが出ている場合は、部屋全体の湿気や床下の状態が関係していることが多いため、まとめて調査することをおすすめします。
Q6.カビを見つけてから、どのくらいで相談すればよいですか?
A.天井のシミが広がっている、壁一面にカビが出ている、部屋がカビ臭いといった場合は、早めのご相談をおすすめします。時間がたつほど、カビの範囲や木材の傷みが広がることがあります。
Q7.和室で石油ストーブを使っても大丈夫ですか?
A.石油ストーブやガスファンヒーターは、燃焼するときに水蒸気を出すため、室内の湿度が上がりやすくなります。使う場合は、こまめな換気を心がけ、湿度計で湿度を確かめながら使うようにしましょう。
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まとめ|和室のカビ対策は「原因の特定」と「削らない・こすらない除去」をセットで考える
天井板と塗り壁を守るためのポイントをおさらい
和室の天井板や聚楽壁、砂壁、繊維壁は、湿気を吸いやすく、表面がデリケートな素材です。カビを見つけたときに、こすったり、塩素系のカビ取り剤をかけたりすると、壁が崩れたり色が抜けたりして、かえって被害を広げてしまうことがあります。
和室のカビ対策で大切なのは、カビの原因がどこにあるのかを確かめることと、素材を傷めない方法でカビを除去することの2つです。
最後に、この記事のポイントをおさらいしましょう。
✔ 和室は、調湿性のある素材と閉め切りがちな使い方で、湿気がこもりやすい
✔ 天井のシミやカビは、「上から(雨漏り・屋根裏結露)」か「室内から(結露)」かをまず確かめる
✔ 聚楽壁・砂壁・繊維壁は、こすると崩れてカビや壁材の粉が広がる
✔ 応急処置は「広げない・湿気を与えない」が基本。記録を残しておく
✔ 含水率測定やファイバースコープ、落下菌検査で原因を確かめてから除去へ
仙台の和室は、冬の結露と、梅雨から秋の湿気の両方の影響を受けます。客間や仏間を冬に使う前に、天井の隅や押入れ、壁の足元を一度確かめておくと、カビを早めに見つけることができます。
天井のシミや塗り壁のカビは、放っておいても自然に消えることはありません。「そのうちに」と先延ばしにしているうちに、天井裏の木材や壁の下地まで傷みが広がってしまうこともあります。気になるサインを見つけたら、写真で記録を残し、早めに原因を確かめるところから始めましょう。
カビバスターズ仙台では、天井裏や壁の内側まで原因を確かめたうえで、素材を「削らない・擦らない」MIST工法®によるカビ除去をご提案しています。大切な和室を傷めずに守りたいとお考えの際は、どうぞお気軽にご相談ください😊
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