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漆器のお椀や重箱にカビが生えたら?産地やメーカーが勧めるお手入れ、白い曇りとの違い、年末年始前の点検と保管方法

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漆器のお椀や重箱にカビ?🍶|会津塗・鳴子漆器・津軽塗など東北の漆器を守る洗い方としまい方

漆器のお椀や重箱にカビ?🍶|会津塗・鳴子漆器・津軽塗など東北の漆器を守る洗い方としまい方

2026/11/06

漆器のカビ、お正月の前に確認しておきませんか?

年に数回しか使わないお椀や重箱こそ、しまい方で差が出ます

こんにちは😊 東北地方のカビトラブルを解決する MIST工法®カビバスターズ仙台です!

東北は、会津塗(福島)、鳴子漆器(宮城)、津軽塗(青森)、浄法寺塗・秀衡塗(岩手)、川連漆器(秋田)など、伝統的な漆器の産地が数多くある地域です。ご家庭でも、来客用のお椀や、お正月に使う重箱を大切にしまっている方が多いのではないでしょうか。

ところが、「年末に重箱を出したら、白い点やカビが付いていた」「お椀の内側がくもって、カビ臭い」というご相談が毎年寄せられます。漆器は、使う機会が年に数回と限られることが多く、長く箱にしまったままになりがちです。その間に、押入れの奥や戸棚の湿気がこもり、カビが生えてしまうことがあるのです。

漆器は、正しく扱えば何十年も使い続けられる器です。少しの手間で、カビの心配なく次のお正月を迎えましょう。

この記事では、漆器がカビる理由、カビと白い曇りの見分け方、カビが出たときの対処、産地やメーカーがすすめる洗い方と乾かし方、そして押入れでの保管の注意点まで、わかりやすくご紹介します。お正月まであと少し。今のうちに一度、箱を開けて確認してみましょう。

第1章|漆器がカビる理由は「乾燥不足」と「しまう場所の湿気」

漆器そのものではなく、残った水分と汚れ、置き場所がカビの原因になります。

漆器にカビが生える主な理由は、次の3つです。

① 洗ったあとの乾燥不足
輪島塗のメーカー・稲忠のお手入れ案内では、漆器は濡れたまま置かないよう注意しています。洗ったあとの水気が残ったまま重ねたり、箱にしまったりすると、湿気がこもってカビの原因になります。

② 箱の中・押入れの奥の湿気
漆器は、木箱や紙箱に入れて、押入れや戸棚の奥にしまうことが多いものです。稲忠は、気密性の高い住宅では押入れの奥で結露することがあるため、通気のよい場所に置くよう案内しています。東北の冬は、暖かい部屋と冷えた押入れの奥との温度差で、まさにこの結露が起こりやすい季節です。

③ 手の脂や料理の油などの汚れ
木曽漆器工業協同組合(長野県の漆器の産地組合)のお手入れ案内では、手の脂や料理の油が残ると漆器が白っぽく曇ると説明されています。こうした汚れは、カビの栄養にもなります。

✔ 洗ったあとに濡れたまま置く・重ねる
✔ 押入れの奥や箱の中で湿気・結露がこもる
✔ 手の脂や油汚れが残る

漆器は、漆を塗り重ねた丈夫な器ですが、木地(きじ)には木が使われています。木曽漆器工業協同組合は、漆器は湿気が多すぎる場所も、乾燥しすぎる場所も向かないと説明しています。「しっかり乾かす」と「湿気のこもらない場所にしまう」の両方が大切なのです。

また、漆器を包んでいた新聞紙や布が、湿気を吸ったまま長く入っていることもカビの原因になります。包み紙は、器を出したついでに新しいものに替えるか、乾かしてから使い直しましょう。木箱そのものが湿気を吸って、内側にカビが出ている場合もあります。箱のふたの裏や底も確認してみてください。

長く使っていない漆器ほど、カビの発見が遅れがちです。年に一度のお正月の前は、点検のよいタイミングと言えます。

第2章|カビと白い曇りの見分け方

漆器の表面に出る「白いもの」は、カビとは限りません。

漆器の表面が白っぽくなったとき、すべてがカビとは限りません。まずは見分けることが大切です。

  カビ 白い曇り
見た目 点状・綿状に広がる。黒や緑の点も 全体がぼんやり白っぽい
原因 湿気と汚れ 手の脂・料理の油
におい カビ臭いことがある においはあまりない
対処 第3章の方法で早めに ぬるま湯と洗剤でやさしく洗う

白い曇りの場合
木曽漆器工業協同組合は、手の脂や料理の油が残ると白っぽく曇るため、ぬるま湯に洗剤を溶かし、やわらかい布で洗い落とすようすすめています。全体がうっすら白く、においもない場合は、まずこの方法を試してみましょう。

カビの場合
点状に白や黒、緑のものが付いていたり、綿のようにふわふわしていたり、カビ臭いにおいがしたりする場合は、カビの可能性があります。同じ組合は、カビを放っておくと「カビ根が塗膜に食いついて取れにくく」なると注意しています。見つけたら、早めに対処しましょう。

確認するときは、明るい場所で、お椀の内側や重箱の角、ふたの裏、底の糸底(いとぞこ)のまわりまで、ひとつずつ見ていきます。重箱は、段と段が重なる縁の部分に湿気が残りやすく、カビが出やすい場所です。

白い曇りとカビが混ざっている場合もあります。まずは白い曇りの方法でやさしく洗ってみて、それでも点状のものやにおいが残る場合は、カビとして次の章の方法で対処しましょう。

なお、器の表面にひびや塗膜のはがれがある場合は、その部分にカビが入り込んでいることもあります。自分で落とそうとせず、専門店に相談するのが安心です。

一緒にしまっていた箱や包み紙、布にもカビが付いていないか確認してください。器がきれいでも、包んでいた紙や布にカビが残っていると、またしまったときにカビが移ってしまいます。

第3章|漆器にカビが出たときの対処

産地やメーカーによって推奨が異なるため、お持ちの漆器の案内を確認しましょう。

漆器にカビが出たときの対処は、産地やメーカーによってすすめる方法が異なります。ここでは、公式に案内されている方法をご紹介します。

木曽漆器工業協同組合の案内
カビは、消毒用アルコールを含ませたやわらかい布で拭き取ってから、洗い直すよう案内しています。

ぬし熊(三重県のメーカー)の案内
洗っても取れないカビは、食用油を含ませた布で拭き取る方法を案内しています。

このように、推奨される方法は一つではありません。漆器の種類や仕上げによって適した方法が違うこともあるため、購入した店舗や、産地の組合・メーカーの案内を確認するのが確実です。

✔ やわらかい布を使い、こすりすぎない
✔ 方法はお持ちの漆器の産地・メーカーの案内に従う
✔ 落ちない・広がっている場合は、購入先や産地に相談

避けたいのは、たわしや研磨剤入りのスポンジで強くこすることです。漆の塗膜に傷がつくと、そこに汚れや湿気が入り込み、かえってカビが出やすくなります。また、塩素系の漂白剤やカビ取り剤は、塗膜を傷めるおそれがあるため、自己判断で使うのは避けましょう。

大切な漆器や、代々受け継いだ器の場合は、無理に自分で処理せず、産地の工房や塗り直しを行っている専門店に相談するのも一つの方法です。

カビを拭き取る作業は、窓を開けて換気をしながら行いましょう。拭き取りに使った布は、ほかの器に使わず、洗濯するか処分してください。カビの胞子がほかの器に移るのを防ぐためです。

木の器や道具のカビについては「木べら・木の箸・まな板のカビの落とし方」や「曲げわっぱのカビの原因と落とし方」でも紹介しています。

第4章|漆器の洗い方と乾かし方、使ったあとの基本

毎回のお手入れが、カビを防ぐいちばんの近道です。

漆器のカビを防ぐには、使ったあとのお手入れが基本です。メーカーと産地組合の案内から、ポイントをご紹介します。

ぬるま湯か薄めた中性洗剤でやさしく洗う
稲忠は、水かぬるま湯、または薄めた中性洗剤で洗うよう案内しています。やわらかいスポンジや布を使い、やさしく洗いましょう。

つけ置きしない
稲忠は、つけ置きをしないよう注意しています。長時間水につけておくと、木地に水がしみ込むおそれがあります。

洗ったらすぐに拭いて乾かす
濡れたまま置かず、やわらかい布ですぐに水気を拭き取りましょう。そのあと、しばらく風通しのよい場所で自然に乾かしてから片付けると安心です。

食器洗い機・電子レンジは使わない
稲忠は、食器洗い乾燥機は急な乾燥とアルカリ性の洗剤で漆器を傷めるため、使わないよう案内しています。また、電子レンジはひび割れの原因になるため使わないよう注意しています。木曽漆器工業協同組合も、食器洗い機・乾燥機は避けるよう案内しています。

お手入れ ポイント
洗う 水・ぬるま湯・薄めた中性洗剤で、やわらかい布やスポンジを使う
つけ置き しない
乾かす すぐに拭き、風通しのよい場所で自然乾燥
食洗機・電子レンジ 使わない

お正月のおせちで使った重箱は、油や汁気の多い料理が入るため、汚れが残りやすい器です。使ったあとは早めに洗い、段ごとにばらして、それぞれをしっかり乾かしてから重ねましょう。重箱の内側の角は水がたまりやすいので、布の角を使って丁寧に拭き取ります。

お祝いの席で使ったあとは片付けが後回しになりがちですが、汚れたまま一晩置くと、においやしみの原因になります。

木曽漆器工業協同組合は、漆器は熱と紫外線に弱いとも説明しています。乾かすときも、直射日光の当たる窓辺や、ストーブの近くは避けましょう。

第5章|漆器のしまい方、押入れの奥の結露に注意

長くしまう前のひと手間と、しまう場所の見直しが大切です。

漆器は、使う機会が限られているからこそ、しまい方が大切です。

しまう前に陰干しする
稲忠は、長くしまう前に2〜3日陰干しし、布かやわらかい紙で包んで箱に入れるよう案内しています。洗ってすぐの漆器は、表面が乾いて見えても、木地に水分が残っていることがあります。

重ねるときは布か紙をはさむ
木曽漆器工業協同組合は、重ねるときに椀と椀の間にやわらかい布か紙をはさむよう案内しています。器どうしが直接触れると、傷の原因になるだけでなく、湿気がこもりやすくなります。

押入れの奥の結露に注意
稲忠は、気密性の高い住宅では押入れの奥で結露することがあるため、通気のよい場所に置くよう案内しています。下のグラフは、室温18℃の部屋の空気が、押入れの奥の冷えた壁に触れたとき、壁のすぐそばの湿度がどう変わるかを計算したものです。例えば湿度60%なら、壁が約10℃まで冷えると結露が始まります。冬の東北では、外壁に面した押入れの奥の壁が冷えやすく、こうした条件になりやすいのです。

ときどき出して空気に当てる
木曽漆器工業協同組合は、箱入りの品はときどき出して外気に当てるよう案内しています。ぬし熊は、使わない漆器も年2回ほど出して洗う(虫干し)ことをすすめています。

✔ しまう前に2〜3日陰干し
✔ 布か紙で包み、重ねるときははさむ
✔ 押入れの奥の冷えた壁際を避ける
✔ 年に2回ほど出して、空気に当てる

保管場所を選ぶときは、外壁に面していない部屋の収納や、床から離れた棚の上段など、温度差が小さく、湿気がこもりにくい場所を選ぶと安心です。押入れにしまう場合は、奥の壁から少し離し、すのこを使って下にも空気が通るようにしましょう。

押入れや収納の湿気対策は「クローゼットのカビ臭対策」でも紹介しています。押入れの壁や天井にカビが繰り返し出る場合は、MIST工法®カビバスターズ仙台へご相談ください📞 含水率測定や真菌検査で原因を確かめ、素材を削らない・擦らないMIST工法®で対応いたします。

第6章|よくある質問|漆器のカビの疑問にお答えします

お客様からよく聞かれる質問をまとめました。

Q. 漆器は食器洗い機で洗えますか?
A. 稲忠は、急な乾燥とアルカリ性の洗剤で傷むため、食器洗い乾燥機は使わないよう案内しています。手洗いでやさしく洗いましょう。

Q. 箱にしまっておけば安心ですか?
A. 箱は傷やほこりを防ぎますが、湿気の多い場所に置くと、箱の中にも湿気がこもります。しまう前にしっかり陰干しし、通気のよい場所に置き、ときどき出して空気に当てましょう。

Q. 年に何回くらい出せばいいですか?
A. ぬし熊は、使わない漆器も年2回ほど出して洗う(虫干し)ことをすすめています。お正月の前と、梅雨明けなど季節の変わり目に出すと覚えやすいでしょう。

Q. カビを拭き取ったあと、すぐに使っても大丈夫ですか?
A. 拭き取ったあとは洗い直し、よく乾かしてから使いましょう。カビが落ちきらない、においが残る場合は、購入先や産地に相談してください。

Q. 漆器にアルコールを使っても大丈夫ですか?
A. 木曽漆器工業協同組合は、カビの拭き取りに消毒用アルコールを含ませたやわらかい布を使う方法を案内しています。ただし、推奨は産地やメーカーで異なるため、お持ちの漆器の案内を確認してから行いましょう。

Q. 古い漆器の塗りがはげてきました。
A. 塗膜がはがれた部分は、水分がしみ込みやすく、カビの原因になります。産地の工房や専門店で、塗り直しの相談ができることがあります。

まとめ|漆器のカビは「乾かしてしまう」と「年末前の点検」で防ぐ

今日からできるポイントをおさらいしましょう。

漆器のカビは、洗ったあとの乾燥不足と、押入れの奥など湿気のこもる場所での保管が主な原因です。東北には、会津塗、鳴子漆器、津軽塗、浄法寺塗、秀衡塗、川連漆器など、国の伝統的工芸品に指定された漆器が数多くあります。大切な器を、次の世代まで守っていきましょう。

✔ 白い曇りは手の脂・油が原因のことも。カビとは対処が違う
✔ カビは放っておくと塗膜に食いついて取れにくくなる
✔ カビの対処は、産地・メーカーの案内に従う
✔ 洗うときはやさしく、つけ置きしない。食洗機・電子レンジは使わない
✔ しまう前に2〜3日陰干しし、布か紙で包む
✔ 押入れの奥の冷えた壁際を避け、年2回ほど出して空気に当てる

お正月の準備を始める前に、ぜひ一度、漆器の箱を開けて確認してみてください。

大切な器を、気持ちよく使い続けるためのお手伝いができれば幸いです。

漆器をしまっている押入れや収納にカビが出ている場合は、住まいの湿気環境を見直すサインかもしれません。MIST工法®カビバスターズ仙台へお気軽にご相談ください😊

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