復興住宅のカビ対策
2026/10/16
女川・南三陸の住まいで、結露が気になったら
新しい家でもカビが出る理由、見るべき場所、削らない進め方を順番に解説します
こんにちは😊 東北地方のカビトラブルを解決する MIST工法®カビバスターズ仙台です!施工・現場リーダーの稲垣です。
「まだ新しい家なのに、窓のゴムのところが黒ずんできた」「押入れの奥に手を入れると、ひんやりして湿っている」「家具を動かしたら、壁の裏が点々と黒くなっていた」。宮城県の女川町や南三陸町で、比較的新しい住まいにお住まいの方から、こうしたご相談をいただくことがあります。
「新しい家なのに、なぜ」と感じられるのは当然です。ただ、建物が新しいことと、カビが出ないことはイコールではありません。むしろ最近の住まいは断熱と気密が高く、外の空気が勝手に入ってこない造りになっています。これは冬の暖かさや光熱費には大きな利点ですが、室内で出た水分の逃げ道が、計画された換気だけになるということでもあります。
人が一日暮らすだけでも、呼吸や調理、入浴、洗濯物から相当な量の水分が出ます。その逃げ道である換気が止まっていれば、水分は家の中に残り、いちばん冷たい場所で水に戻ります。窓、北側の壁、収納の奥。カビはその場所に出ます。つまり、建物の不良というより、使い方と条件の組み合わせで起きていることがほとんどです。
この記事では、女川・南三陸の復興住宅や災害公営住宅を想定して、①湿気がこもる理由、②住まいのどこを見ればよいか、③冬の前の準備、④やってしまいがちな対処と向いている進め方、⑤MIST工法®での除去、⑥検査で状態を数字にする方法、の順にまとめます。ご自宅の点検にそのままお使いください。
気密の高い住まいで湿気がこもる3つの理由
換気を止めている、室内で水分が出る、部屋ごとの温度差
気密の高い住まいで湿気がこもる理由を、3つに整理します。
1つ目は「換気を止めていること」です。24時間換気のスイッチが切られている、給気口のシャッターが閉じられている、換気扇の音が気になって止めている。こうした状態は珍しくありません。寒い、音がする、電気代が気になる、といった理由はどれも自然なものですが、換気を止めると水分の出口がなくなります。気密が高いほど、この影響は大きくなります。
2つ目は「室内で出る水分」です。四人家族の暮らしでは、調理・入浴・洗濯・呼吸で一日に数リットル分の水蒸気が出るといわれます。とくに冬は室内干しが増え、浴室のドアを開けて乾かす方も多いと思います。出た水分は空気に溶けたまま家中を回り、冷たい面で水滴に戻ります。
3つ目は「部屋ごとの温度差」です。リビングだけ暖房し、寝室や納戸は暖めない。この状態だと、暖かく湿った空気が冷えた部屋に流れ込み、そこで結露します。北側の部屋、角部屋、押入れの中は特に冷えやすい場所です。
宮城県沿岸部の冬は、内陸ほど雪は多くないものの、海からの風で体感温度が下がります。外壁側の壁は想像以上に冷えています。壁に家具をぴったり付けていると、その裏側は室内でありながら外気に近い温度になり、空気も動きません。家具の裏だけカビが出るのは、この条件がそろうためです。
住まいのどこを見ればいい?|窓・北側の壁・収納・換気口
見る場所と、起きやすいこと、確かめ方を表にまとめました
点検は、朝いちばんに行うのがおすすめです。夜のうちに冷えた場所が、いちばん分かりやすい状態になっているからです。
まず窓まわりです。サッシのレールに水がたまっていないか、ゴムのパッキンが黒ずんでいないか、ガラスの下端が濡れていないかを見ます。毎朝拭いているうちは大丈夫ですが、拭かない日が続くと水が木枠やクロスに吸われ、黒い筋になります。
次に北側の壁と部屋の角です。家具を数センチ動かして、裏側に手を当ててみてください。ひんやりして湿っていれば、そこは結露している場所です。クロスの継ぎ目に沿って黒い点が並んでいることもあります。
収納も重要です。押入れやクローゼットのふすま・扉を開けて、数秒においを確かめます。底板と壁の境目、奥の角を触ってみてください。衣装ケースを床に直置きしていると、その下だけ湿っていることがあります。
最後に換気口とフィルターです。給気口のふたが閉じていないか、フィルターがほこりで詰まっていないかを確認します。詰まっていると、換気扇が回っていても空気が入れ替わりません。フィルターは掃除機で吸うだけでも改善します。
下の表に、確認する場所・起きやすいこと・確かめ方をまとめました。冬の間、月に一度チェックする習慣をつけると変化に気づけます。
確認する場所 | 起きやすいこと | 確かめ方 |
|---|---|---|
窓のサッシとゴム | 朝に水滴がたまり黒ずむ | 起きてすぐレールとパッキンを見る |
北側の壁と部屋の角 | 家具の裏が冷えて湿る | 家具を数センチ動かし壁に手を当てる |
押入れ・クローゼット | 底板と壁の境目が湿る | 扉を開けて数秒においを確かめる |
給気口とフィルター | ほこりで詰まり換気が効かない | ふたが開いているかと詰まりを見る |
洗面所と浴室のドア | 湿った空気が脱衣所に残る | 入浴後に換気を止めていないか確認する |
冬の前にやっておきたい4つのこと
換気を止めない、家具を離す、家全体を冷やさない、結露を拭く
寒くなる前にやっておきたいことを4つにまとめます。どれも今日から始められます。
1つ目は、換気を止めないことです。24時間換気のスイッチが入っているか、給気口が開いているかを確認してください。寒さが気になる場合は、給気口の位置を工夫する、カバーを付けるといった方法があります。止めるのではなく、寒さのほうを和らげるという考え方です。
2つ目は、家具を壁から離すことです。数センチで構いません。背板と壁の間に空気が通るだけで、裏側の温度と湿度が変わります。とくに外壁側に置いた大きな家具、ベッドのヘッドボード、本棚は効果が分かりやすい場所です。
3つ目は、家全体を極端に冷やさないことです。使わない部屋も、扉を少し開けて空気をつなぐ、弱く暖房を入れるといった工夫で温度差が減ります。温度差が減れば、結露する場所も減ります。
4つ目は、結露を拭き取ることです。朝、窓の水滴をタオルやスクイジーで落とすだけで、その日一日に壁が吸う水の量が変わります。手間に思えますが、五分で終わります。
なお、室内干しをする場合は、除湿機や換気扇と組み合わせてください。洗濯物から出た水分がそのまま部屋に残ると、夜のあいだに窓と壁で水に戻ります。浴室乾燥がある住まいでは、浴室で干して換気を回すほうが結果的に家を傷めません。
やってしまいがちな対処と、住まいに向いた進め方
色だけ消しても、湿気が残れば同じ場所に戻ってきます
カビを見つけたとき、まず思いつくのは漂白剤でこすることだと思います。色は消えますが、これは「見えなくなった」だけのことが多いです。クロスの下や石膏ボードの内部に菌糸が残っていれば、数週間から数か月で同じ場所に浮いてきます。強くこするとクロスの表面が傷み、次はもっと早く出るようになります。
次に多いのが、家具をすぐ元の位置に戻してしまうことです。掃除をしたあと同じ場所に同じようにぴったり付ければ、条件は何も変わっていません。数センチ離す、置き場所を変える、といった変更をセットで行ってください。
3つ目は、換気扇の音が気になって止めてしまうことです。カビ対策としては、これがいちばん影響の大きい行動になります。音や寒さが理由であれば、まずその原因のほうに対処するのが順番です。
住まいに向いているのは、次の順番です。まず結露が出る場所と時間を記録する。朝の窓、夜の壁、と時間帯ごとに見ると原因がしぼれます。次に含水率を測り、壁や床材がどれくらい湿っているかを数値で押さえる。必要ならファイバースコープで壁の内側を見る。そのうえで、素材を傷めない方法で除去し、最後に使い方を整える。
集合住宅の場合、共用部に関わる部分は管理者への確認が必要になることがあります。ご自宅の専有部分だけでできることも多いので、まずは中の状態から確かめていきましょう。
MIST工法®なら、クロスや床を張り替えずに
素材に合わせて剤を調整し、こすらず削らずに菌を分解します
MIST工法®は、カビを削り取るのではなく、素材に合わせて調整した専用剤を素材の内部まで作用させ、菌を分解して除去する方法です。クロス、石膏ボード、木部、押入れの合板といった住まいに多い素材を、張り替えずに残せます。
現場では、素材と傷み具合を確認してから剤の濃度を決めます。同じクロスでも、表面だけの汚れと、下地まで湿っている場所では扱いが変わります。含水率を測って「どこまで湿りが及んでいるか」を把握したうえで進めるのは、このためです。
除去のあとは、再付着を抑える処理を行います。被膜で覆い隠すのではなく、菌が定着しにくい状態をつくるという考え方です。においが残りにくいこと、お子さんやご高齢の方が過ごす部屋でも進めやすいことを大切にしています。
作業は、部屋ごとに区切って進められます。生活しながらの作業になる場合は、家具の移動や在室のタイミングを相談しながら決めます。押入れやクローゼットだけ、窓まわりだけ、といった範囲の区切り方も可能です。
カビバスターズ仙台は一般社団法人微生物対策協会と連携しています。除去して終わりにせず、前後で空気の状態を確かめられるのが私たちの進め方の特徴です。
検査で「見えない菌」を数字にする
落下菌検査と浮遊菌検査で、部屋ごとの違いを確かめます
住まいのカビで困るのは、「においはするが、どこか分からない」という状態です。そんなときに役立つのが、落下菌検査と浮遊菌検査です。
落下菌検査は、培地を一定時間置いて、空気中から落ちてくる菌を捉える方法です。リビング、寝室、押入れの中、洗面所と場所ごとに置けば、どこが多いかが見えてきます。「寝室だけ数値が高い」と分かれば、その部屋の条件を重点的に見直せます。
浮遊菌検査は、一定量の空気を吸い込んで、その中の菌を調べる方法です。換気を回しているときと止めているときで比べると、換気の効き具合が数字で分かります。「換気を入れたほうがいい」と言葉で説明するより、ご家族にも納得していただきやすくなります。
検査のいちばんの利点は、対策の前後を同じ条件で比べられることです。数値が下がっていれば、行ったことが効いていると判断できます。下がらなければ、原因がまだ残っていると分かります。
記録が残ることは、管理者や大家さんへの相談にも役立ちます。「なんとなくカビ臭い」ではなく、測った結果を添えて相談できると、話が具体的に進みます。
どこを測るのが有効かは住まいによって変わりますので、現地を見せていただきながらご相談して決めていきます。
まとめ|女川・南三陸の住まいのご相談
新しい家でも、条件がそろえばカビは出ます
最後に要点を3つにまとめます。
1つ目、気密の高い住まいは「換気を止めること」「室内で出る水分」「部屋ごとの温度差」が重なると湿気がこもります。建物が新しいことと、カビが出ないことは別の話です。2つ目、点検は窓まわり、北側の壁と部屋の角、押入れやクローゼット、換気口とフィルターの4か所から。朝いちばんに見ると状態が分かりやすくなります。3つ目、対処は「色だけ消さない・家具をぴったり戻さない・換気を止めない」。結露の場所と時間を記録し、含水率や菌の数で状態を押さえてから、素材を傷めない方法で除去する順番が結果的に早道です。
女川町や南三陸町の住まいは、海と暮らしが近い地域の中で、長く使っていくことを前提に建てられています。クロスや床を張り替えずに進められる方法を選ぶことには、費用の面でも、住みながら直せるという面でも意味があります。
MIST工法®カビバスターズ仙台は、宮城県を拠点に、山形県・福島県をはじめ東北各県、北海道まで対応しています。戸建てでも集合住宅でも、押入れひとつからでも構いません。まずは状態を見せていただくところから始まります。お問い合わせフォームより、建物の種類・気になる場所・いつ頃から気づいたかをお知らせいただけるとスムーズです。
寒くなる前のいまが、いちばん手を打ちやすい時期です。最後までお読みいただき、ありがとうございました😊
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カビバスターズ仙台
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宮城県仙台市青葉区花京院2-1-61
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